
Title | : | 神風連とその時代 (MC新書) |
Author | : | |
Rating | : | |
ISBN | : | 4862480365 |
ISBN-10 | : | 4862480365 |
Language | : | 2006/6/1 |
Format Type | : | 新書 |
Number of Pages | : | - |
Publication | : | 洋泉社 (2006/6/1) |
神風連の乱は、当時ですら理解されず戦後は無視され続けてきた。単なる反動派士族の一反乱に過ぎない、と。だが、その行動は“うけひ”によって決定したように他の反乱に比して際立った異相にある。軍事的成算をはじめから度外視した彼らは、熊本における一政治党派というより、一種宗教的セクトに近い。この「反時代的反乱」の精神史的意味を、その時代とその師林櫻園の思想を通して解き明かす。嫌悪や顕彰を超えて、彼らの特異な現実批判の方法を私たちの思想的伝統に組み込むことを追求した名著がいま甦る。
神風連とその時代 (MC新書) Reviews
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早々の発送に満足しております。楽しく読めました。幕末オタクには楽しかったです。
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明治初年の過激な尊皇集団として狂気の蜂起をした神風連の成り立ちから思想、蜂起の実態、その後までを、時代背景を交えて詳細に述べられている。司馬遼太郎の本にも登場したかと思うが、熊本以外ではほとんど忘れられた存在とも言える神風連であるが、残された記録や関係者からの聞き書きなどをもとにくわしく分析し記述した本である。本書を読んで、神風連が単なる不平士族の騒擾というよりは、一種独特の思想的背景を持つ集団であることはある程度理解できたが、神風連関係者の子孫もいうように、彼らの思想にはとても共感できるものではなかった。それは置くとして、神風連や明治初期の社
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1977年に刊行された本の復刊である。以前は葦書房という知る人ぞ知る福岡の出版社から出ていたのであるが、今回こうした形で復刊されたのは誠に喜ばしい。